お水の知識

硬度が低すぎるお水は体に悪い!?知られていない“超”軟水の落とし穴

硬度が低すぎるお水は体に悪い!?度が過ぎる“超”軟水の落とし穴

ミネラルウォーターの美味しさや飲みやすさを表すひとつの指標として、「硬度」という言葉がよく出てきます。

硬度とはお水1リットルあたりに含まれるカルシウムとマグネシウムの量を数値で表したもので、日本では100mg/L未満が「軟水」、100mg/L以上が「硬水」として分類されます。

軟水の方が飲みやすく、胃腸に負担をかけないことから、よく「ケタ違いの超軟水だからおいしい!」とか「硬度が低いお水は浸透力が高い!」などと宣伝するミネラルウォーター商品が多く、お水の硬度は低いほど良いという風潮が広まっています。

しかし、あまりに硬度が低すぎるミネラルウォーターには、オススメできない落とし穴があるんです。

度が過ぎる軟水はオススメできない

もちろん軟水自体は体に良いお水ですので、今回はあくまで“度が過ぎる”軟水の問題点について解説していきます!
 

硬度が低すぎる軟水は、ミネラル補給に向かない

まえがきでも解説しましたが、硬度とはカルシウムとマグネシウムの含有量を表したものです。

つまり、硬度が低いお水は、ミネラル成分であるカルシウムとマグネシウムの量が少ないことになります。

カルシウムは骨や歯を作るだけではなく、出血を止めたり、神経を安定させたり、筋肉の収縮をさせたりと、人間が生きていくための重要な役割を果たしています。

また、マグネシウムは骨や歯の形成をサポートする大切な栄養素で、不足すると骨から溶け出して、神経の興奮を抑えたり、エネルギーの代謝を上げて疲労回復を促したり、血圧を正常に保ったりなど、こちらも人間にとって欠かせない存在です。

カルシウムとマグネシウムの働き

この2つの大切なミネラル成分は体内で作り出すことができないため、飲食で補っていく必要があるんです。

しかし、硬度が低すぎるミネラルウォーターはカルシウムとマグネシウムの含有量が非常に少ないため、ミネラル補給に向かないのです。
 

洋食化が進んでしまった現代人こそミネラル補給が大事!

本来、火山が多い地形の日本は地下水のほとんどが軟水なので、硬水が主なヨーロッパのように水からミネラルを補給することはできませんでした。

その代わりに、昔の日本人は魚や海藻などをたくさん食べることで、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルを補給していました。

しかし、現代の日本人は食生活が洋風化してしまったため、昔のように海産物を食べることが減り、体のミネラルが不足しがちになっているんです。

和食から洋食へ変わっていった現代の日本人

そのため、お水でもある程度のミネラルを補給できた方が望ましいのです。
 

硬度が低すぎる軟水は、体の栄養分を奪い取ってしまう

皆さんは「純水は体に悪い」という話を聞いたことはありますか?

体に悪いというのはちょっと大げさな言い方ですが、純水をそのまま飲むのは体に良いとは言えない、というのは本当のことです。

もともと水にはいろいろな成分を均一に溶かす「溶解性」という性質があって、お茶やコーヒー、スープなどが美味しく作れるのはこの性質のおかげなのですが、「溶解性」は不純物が少ないお水ほど強く表れます。

溶解性という性質のおかげでお茶やコーヒー、スープが作れる

そのため、硬度が0である純水は、精密機器の洗浄にも使われていたりします。

半導体製造では各プロセスで超純水を使って洗浄作業を行います。通常の洗剤を使えない場合では、超純水が洗浄剤として使われます。

水の純度が高くなるほど「ハングリーウォーター」となって、いろいろなものを溶かし込んでくれるからです。

(中略)

産業界にとっては不可欠な純水も、体内には「毒の水」となります。

【参考】純水 |ウォーターサーバー比較

では、早速このシリコンウェハを超純水で洗浄しました。これにより微細なゴミを取り除くことができます。

洗浄といっても、ただ超純水を上からかけるだけ。ではなぜ洗剤でもないのにキレイになるのでしょうか?

それは、吸収力・溶解力が非常に強い水だからなのです。

「不純物が何もない」というのは、例えれば「乾ききったスポンジ」のようなもの。吸収力がものすごく強いのです。だから微細なゴミも取れてしまうわけです。

【参考】ウォータービジネス 日本が誇る、超純水2 |がっちりマンデー!!

硬度が極端に低い軟水は、不純物(ミネラル成分)が少ないために純水に近い働きをしてしまいます。

つまり、人がそれを飲んでしまうと、体の中に元からあるミネラル成分や様々な栄養素が水に奪われ、尿となって排泄されてしまうのです。

硬度が低すぎるお水を飲むと栄養素が尿と排出される

もちろん飲んだらすぐに体に悪影響が出るということではなく、少量飲んだ程度であれば問題ありません。

しかし、そんな“ハングリーな水”を毎日飲み続けていれば、体の中の大事な栄養素が排出され続けてしまうため、健康や美容のためにも常用するのは避けたほうが安心です…。
 

お茶の出を比較した宣伝には気をつけて!

よくミネラルウォーターの宣伝で「水道水よりお茶の出が早いから、浸透力バツグンです!」なんていうセールスを見たことはありませんか?

超軟水を謳っているミネラルウォーターの商品の中には、常温の水道水とミネラルウォーターを用意し、同時にお茶っ葉を入れて、どちらが早く色が出るか比較する動画や写真をPRに使っているところがあります。

お茶の出の違いを比較したミネラルウォーターの宣伝例

そんな宣伝を見てしまうと、お茶の出が早い方が「浸透力が高い!=体への吸収率が高そう!」というイメージを抱いてしましますが、実はこれ、大きな間違いなんです!

実際は、硬度が低すぎるお水は体内に吸収されにくいため、体が水分を吸収しやすくするために、体内にもともとあるミネラルや栄養素を水に溶かし出してしまうんです。

ですから、このお茶っ葉を使ったPRは水がお茶の栄養を奪っているだけで、浸透力が高いわけではないんです。

人がこれを飲んでしまうと、お茶と同じくミネラルや栄養素を奪われる現象が起こるため、この実験を売りにしている商品には注意が必要です。

悪質な業者はこうやって私達を騙そうとしているんです…。
 

あまりオススメできない…。硬度が低すぎるミネラルウォーター

ちょっとネガティブな話になってしまいますが、有名なミネラルウォーター商品の中にも硬度が低すぎてオススメできない商品があります…。

なので、ここでは硬度が低すぎるお水を紹介し、みなさんのミネラルウォーター選びに役立てていただけたらと思います!
 

温泉水99

温泉水99

ファッション雑誌などでも取り上げられ、芸能人やモデルも愛飲していると有名な「温泉水99」。

しかし、そのお水の硬度は1.7mg/Lと極端に低く、むしろそれがメリットであるかのように宣伝しています。

また、お茶っ葉を使った実験もHPに掲載されていて、「温泉水99は浸透力バツグン!」と謳っています。

成分の詳細はこちら >

Trolox

Trolox

硬度が約1mg/Lと、極めて純水に近い「Trolox」というミネラルウォーター。

こちらもケタ違いのの超軟水であることをメリットであるかのように宣伝しています。

成分の詳細はこちら >

まとめ

硬度が低すぎるミネラルウォーターは、ミネラル補給ができないだけではなく、もともと体の中にある栄養素まで奪ってしまいます。

たまに飲む程度であれば問題はありませんが、健康と美容を維持するためにも常用するのは控えた方が無難です…。

また、逆に硬度が高すぎるお水はお腹を下してしまう原因となるため、毎日の飲むにはほどよい硬度の軟水が適切です。

具体的には、硬度が20〜80mg/L程度のミネラルウォーターが、おいしさとミネラルバランスの両立が取れているお水だと言えます!

「過ぎたるはなお及ばざるが如し」。何事もやりすぎはよくありませんってことですよね。

硬度が低すぎるお水には注意しましょう!

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